Good Type part 6:優れた書体はチームプレーヤーです.

書体を組み合わせることは、タイポグラファが直面する最も難しい課題の一つです。これは多く議論されるテーマであり、デザイナーがそれぞれ独自のアプローチを持っていますが、選択の負担を少しでも軽減してくれる重要なガイドラインもいくつか存在します。 

組み合わせ可能な書体が数十万種類もあることを考えると、最も相性の良い組み合わせ、つまりひとつつの書体だけで構成することを忘れがちです。単一のウェイトを、まるで書体システムのように使うことで、美しい結果を生み出すことができます。巧みに活用すれば、ひとつのウェイトでも複数のフォントのように感じられることがあります。これはデザインへの理解を深める優れた方法でもあり、完璧な組み合わせを見つけることに不安を感じている人にとっては、まずは主要な書体を使いこなすことが助けになるでしょう。 

Monotypeのプロダクトデザインディレクター、Jamie Neely は、カラーホイールのように書体の組み合わせを考え、同じカラーバンド内からフォントを選ぶことを提案しています。「良い例としては、スラブ体の見出しとセリフ体の本文です」とNeelyは説明します。「まるで同じ出どころから来たかのように感じられます。調和が生まれ、フォントのスタイルから大きく逸脱することなく、補完的な組み合わせを実現されるのです」。 

書体をうまく組み合わせて機能させることは、ブランディングにおいて重要な要素です。特に近年では、ブランディングの商店が製品やロゴから、コンテンツ、体験、ライフスタイルへと移行しており、その重要性が増しています。

もうひとつの方法としては、セリフ体とサンセリフ体のような対照的なペアを選ぶことで、視覚的な変化を生み出し、それぞれの書体が持つ独自の特性を際立たせるという手法があります。この場合、主導的な役割を果たして声を形づくる書体と、それを補う「実用的なパートナー」となる書体を組み合わせる必要があります。実験を楽しみたいデザイナーは、さらに一歩踏み込んで、2つのユニークなデザインを組み合わせることを試すかもしれません。相性の良い書体を見つける手軽な方法のひとつは、デザイナーやフォンダリに相談することです。彼らはしばしば、適した組み合わせをを喜んで紹介してくれます。 

書体をうまく組み合わせて機能させることは、ブランディングにおいて重要な要素です。特に近年では、ブランディングの商店が製品やロゴから、コンテンツ、体験、ライフスタイルへと移行しており、その重要性が増しています。

デザイナーは、ブランドの変化する声を反映しながら、キャンペーンやシーズンごとに対応できる十分なバリエーションを備えたタイプパレットを構築する必要があります。 

私たちは特にソーシャルメディア上で、さまざまなテクスチャや書体、イメージと日常的に接することで、しばしば「コラージュ」のようなタイポグラフィを体験しています。Medium のデザイン責任者である Bethany Heck は、フォントを組み合わせるにあたって非常に興味深いアプローチをとっており、一度に複数の書体を使用することが多く、美的観点を重視して組み合わせています。彼女は次のように述べています。「選んだ書体がデザインの一部にうまく機能していないと感じた場合は、別の書体を追加することにまったくためらいはありません。そして、その書体がどの時代や国、デザイナーのものかにもこだわりません。その書体が与えられた役割を果たし、そおのコンテキストの中で見栄えが良いなら、それで十分です。採用!」 

Good Type シリーズの続編にもぜひご注目ください。Adobe Max 2017 でライブ収録された映像とともに、タイポグラフィの魅力をさらに深く掘り下げていきます。お見逃しなく。 

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優れた書体はチームプレイヤーです.
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