Sara Soskolne.
クリエイティブ・タイプディレクター/チームリーダー

彼女の言葉で。

書体の本質的な力は、書かれた言葉に声のトーンを与えることにあります。私たちの世界がどんどんデジタル化し、文字を通じたコミュニケーションが増えていくなかで、その力を理解し、うまく使いこなすことはますます重要になっています。

Sara Soskolneはクリエイティブ・タイプディレクターでありチームリーダーです。自他ともに認める「本の虫」だった彼女にとって、タイプデザイナーとしての最大のインスピレーションは読書体験であり、その体験を支えるだけでなく、より豊かにする書体を生み出すことに深い関心を寄せています。もともとグラフィックデザイナーとしての経歴を持つ彼女は、文字への探究心が高じ、イギリスのレディング大学で書体デザインを学び、その後Hoefler&Co.でタイプデザイナーとしての経験を積んできました。 

Monotypeに加わる前、Saraは2005年の入社以降、 H&Coで手がけられたほぼすべての書体に関わってきました。デザイナーとして、また後にはタイプデザインチーム全体の監修を通じて、その開発を支えました。彼女が関わったファミリーには、Verlag、Chronicle、Gotham、Tungsten、Idlewild、Numbers、Sentinel、Whitneyなどがあり、Quarto、Ringside、Decimalのデザインにおいても中心的な役割を果たしています。   

修士論文では、19世紀のサンセリフの進化について研究し、そこから発展したプロジェクトに現在も取り組んでいます。また、Type@Cooper短期集中プログラムの設立メンバーの一人でもあります。ニューヨーク在住ですが、トロント出身の気質は抜けきっておらず、いまだに綴りはカナダ式、気温は華氏だとピンとこないようです。