筑紫AN丸ゴOV-U™
強烈な個性と遊び心を兼ね備えたレトロモダン書体
強烈な個性と遊び心を兼ね備えたレトロモダン書体
筑紫書体シリーズである筑紫AN丸ゴOVは、従来の筑紫書体のイメージを覆す、新たなコンセプトで制作された書体です。 「既存の重なりや食い込みのある書体からの脱却」をテーマに開発されました。超極太のウェイトによって、文字内部の空間がほとんど消えるほどの重なるスタイルは、見出しとして圧倒的な存在感と強いインパクトを放ち、動物のようにも見えるユニークな文字フォルムは、文字組の世界に新たな表情と豊かさをもたらします。「OV」は「Overlap」の略で、文字を構成するパーツの重なりを筑紫AN丸ゴシックの超特太(Ultra)ウェイトで力強く表現。 筑紫AN丸ゴの「AN」は「アンティーク」を意味します。
書体デザインディレクター・藤田重信による筑紫®書体シリーズの最新作で、従来の筑紫書体とは異なるアプローチで設計されました。
「Overlap」の頭文字を冠した「OV」は、文字を構成するパーツ同士の重なりを大胆に可視化し、Ultra ウェイトによってその存在感を最大限に引き出しています。筑紫AN丸ゴの「AN」は「アンティーク」を意味し、レトロな風合いと現代的な骨格を併せ持つデザインが特徴です。
文字の内部空間を極限まで詰めた超極太のウェイトは、印象的な見出しやタイトル用途に最適で、ポスターや広告、パッケージデザインなどで圧倒的な視認性とインパクトを発揮します。丸みを帯びたシルエットと、文字内部のユニークなカーブが、ポップで親しみやすい印象を与え、楽しさや柔らかさの表現にも適しています。さらに、独特な文字の形状は和風・レトロな雰囲気を生み出し、ノスタルジックな演出にも効果的です。
欧文には2種類のスタイル(ノーマル/食い込み)を用意し、単語内で自然に重なるよう設計。これにより、個性を保ちつつバランスよく組版でき、印象的で一貫性のあるビジュアル表現が可能です。
1957年福岡県生まれ。1975年、写真植字機の株式会社写研文字デザイン部門に入社。1998年、フォントワークス株式会社に入社し、数多くの書体開発をする。2004年に筑紫書体を生み出し、2017年に筑紫書体シリーズがグッドデザイン賞受賞。その他多数デザイン賞を受賞。2016年、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演。2024年1月、書籍『筑紫書体と藤田重信』(パイインターナショナル)を発売。