ドミノ・ピザのブランド表現を広げるカスタムフォント「Pizza Press」

Dominos

ブランドの個性を表現するカスタムフォント

世界的なピザチェーンであるドミノ・ピザは、ブランドの個性をより豊かに表現するため、独自の書体開発に取り組みました。アメリカの広告代理店Crispin Porter + Bogusky社からの依頼を受け、Monotypeの書体デザイナー、Terrance Weinzierl(テランス・ワインジール)が開発したのが、モジュール式のマルチレイヤーフォント「Pizza Press」です。

開発にあたっては、すでに使用されていた欧文書体「Trade Gothic」と調和しながら、現代的な印象を加えることが求められました。そこで、19世紀の金属活字に着想を得たクラシックなデザインをベースに、自由な組み合わせによって多彩な表現を生み出せる書体が制作されました。

組み合わせによって広がるデザインの可能性

Pizza Pressの特徴は、複数のレイヤーを重ねることで、アウトラインやシャドウ、ストライプなどの装飾を組み合わせられることです。文字の輪郭や影の角度、線の間隔まで細かく調整されており、さまざまなデザインに展開しても統一感を保てるよう工夫されています。

書体の制作では、金属活字時代の見本を研究し、細いストライプや影の表現を再現。文字の形状に応じた微調整を重ねることで、装飾性と完成度を両立させました。

ブランドの一貫性と制作効率を両立

従来、装飾的な文字表現には、文字をアウトライン化し、デザインソフト上で個別に調整する作業が必要でした。Pizza Pressでは、フォントとして文字を入力するだけで、複雑なタイポグラフィを制作できるようになり、デザイナーの作業負担を軽減しました。

開発された書体は、パッケージや看板、テレビCMなど、さまざまなブランドコミュニケーションに採用されています。また、2014年にはTDCの書体デザインエクセレンス認証を受賞しました。

本事例では、独自の書体開発によってブランドの表現力を高めながら、クリエイティブ制作の効率化を実現した取り組みをご紹介しています。

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