アイリス株式会社の医療機器にたづがね角ゴシック Infoを搭載

Monotypeの和文書体たづがね®角ゴシック Infoが、アイリス株式会社の医療機器に採用されました。

アイリス株式会社は、「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、深層学習(人工知能)の技術を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。今回、たづがね角ゴシック Info が同社の咽頭内視鏡システムのインターフェイスに採用されました。この製品は、のどを撮影した写真と問診情報等を解析して感染症に特徴的な所見や症状等を判定するAI搭載の機器で、医師による感染症診断に用いられます。

医療機器の表示に使われるフォントは、瞬時に読み取れることと読み間違えないことが重要です。患者さんの安全や命にかかわるため、医師が安全に機器を操作できるユーザビリティが最優先されます。

本医療機器の場合は、2.4インチ(約53 x 30 mm)の非常に小さな画面で20ピクセルのサイズで文字を表示した時の読みやすさが求められました。いくつかの書体で見え方を検討した結果、小さな文字サイズでも素早く正確に判読できた、たづがね角ゴシック Info が選ばれました。

たづがね角ゴシック Info は、Neue Frutiger に合わせて制作された和文書体、たづがね角ゴシックをベースに、ディスプレイ上で情報を素早く伝えられるように調整された書体です。小さな画面での可読性や判別性に優れているだけでなく、明るさや新しさを感じさせる書体であるところが、企業や製品のブランドともマッチしていました。

また、省リソースのデバイス上でも、スケーラブルフォントが使用できる Spark™ という技術を採用。画面上の文字サイズを拡大縮小してもスムーズに文字表示ができるため、たづがね角ゴシック Info の特徴である読みやすさを効果的に見せています。AI を搭載した医療機器の先進性と、誰もが使いやすい普遍性。たづがね角ゴシック Info は、「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」というアイリスのミッションを的確に伝えています。