Monotype 、TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館 企画展 「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」に協力

25th 4月 2025

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Poster for "Die Schwarze Kunst" exhibition featuring bold blackletter typography.

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25th 4月 2025

Monotype 、TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館 企画展 「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」に協力

米国Monotype Imaging Inc.の日本法人Monotype株式会社(東京都港区、以下Monotype)は、TOPPANホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長CEO:麿 秀晴)が運営する 印刷博物館の企画展「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」展において、ドイツ在住のクリエイティブ・タイプディレクター 小林章のトークイベントが開催されます。
また本企画展の図録へ、ドイツ出身のタイプフェイスデザインディレクター ヨアヒム・ミュラー・ランセイがブラックレターをテーマに寄稿したことをお知らせいたします。
※ブラックレター:ドイツで20世紀まで出版印刷に常用された書体
 

企画展 「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」

2025年4月26日(土)から7月21日(月・祝)までの期間中、印刷博物館(東京都・文京区)にて開催。
ウェブページ : https://www.printing-museum.org/collection/exhibition/t20250123.php

西洋中世末期の15世紀半ば、ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷術を完成させました。この印刷術は、テキストの複製手段が主に手写だったヨーロッパで瞬く間に広がり、以後約500年にわたり、文字印刷の主流であり続けました。

活版印刷術の発祥の地ドイツでは、この活版印刷術に魔術や魔法と同義のディ・シュヴァルツェ・クンスト(die schwarze Kunst)という名称が与えられ、独自の出版印刷文化が形成されました。

企画展「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」では、今日では過去のものとされている活版印刷術と活字書体が国の文化形成に大きく影響を与えてきた様子を、ドイツの出版物を中心とした約70点の展示品とともに紹介されます。


オリジナル金属活字製作に関するトークイベント開催

会期中、Monotypeクリエイティブ・タイプディレクター 小林章のトークイベントが開催されます。小林は印刷博物館開館当初の印刷工房初代インストラクターを務めました。トークイベントでは小林が製作したオリジナルの金属活字をご紹介。完成にいたるまでの製作秘話などをお話しします。イベント終了後には、実際に鋳造した活字をご購入いただけます。
※定員に達したため、申込は締め切りました

【イベント概要】
「欧文活字づくりに挑戦:デジタル書体デザイナーの試行錯誤」Vol.2
日時:2025年5月25日(日)14:00–15:30
会場:印刷博物館 研修室(地下1階)
参加費:無料(ただし企画展入場料が必要です)
定員:70名 ※定員に達したため、申込は締め切りました
協力:日星鑄字行(台北・母型制作) 築地活字(横浜・活字鋳造)
 

【プロフィール】
Monotypeクリエイティブ・タイプディレクター 小林章
ドイツMonotype社クリエイティブ・タイプディレクター。欧文書体の国際コンペティションの本文書体部門で2度のグランプリを獲得して2001年よりドイツ在住、有名な書体デザイナーであるヘルマン・ツァップ氏、アドリアン・フルティガー氏と共同で両氏の過去の名作書体の改良版を発表。2011年以降は自身のオリジナル欧文書体の制作やMonotypeのShorai Sans、たづがね角ゴシックなど日本語書体のデザイン監修に携わるほか、ソニー、ブリヂストン、三井物産、アリババ、UBS、メルカリなどのカスタムフォントを手がける。東京タイプディレクターズクラブやドイツRed Dot賞をはじめ世界的なコンテストの審査員を務め、講演やワークショップもおこなっている。2018年に日本タイポグラフィ協会の第17回佐藤敬之輔賞個人部門受賞、2022年にはニューヨーク・タイプディレクターズクラブ栄誉メダルを受賞。
著書に、『欧文書体』、『欧文書体2』、『フォントのふしぎ』、『まちモジ』、『英文サインのデザイン』(田代眞理氏との共著)、『欧文書体のつくり方』があり、2025年5月には『欧文書体』の20年ぶりの全面的な改訂版となる新刊『欧文書体:基礎知識と使い方』が刊行される。
制作フォント:
オリジナル欧文書体 DIN Next
オリジナル欧文書体 Akko など

 

図録「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」へ寄稿

ドイツ出身でMonotypeのタイプフェイスデザインディレクターであるヨアヒム・ミュラー・ランセイが、図録への特別寄稿を行いました。「ブラックレターと私 —現代世界におけるブラックレター」と題して、自身の子ども時代から世界各国でカリグラファーや書体デザイナーとして活動した彼独自の視点を基に、ブラックレターについて解説しています。

【プロフィール】
Monotypeタイプフェイスデザインディレクター
ヨアヒム・ミュラー・ランセイ
ドイツ出身。スイスのバーゼル・スクール・オブ・デザインでグラフィックデザインを学び、日本を含める各国のタイポグラフィコンペティションで優勝するなど高い評価を受ける。
世界数ヶ国の学校で教鞭をとり、出版物にグラフィックデザイン・タイポグラフィに関する記事の寄稿や作品を掲載。そのほかに、海外複数社の情報デザインとVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)を担当。
2018年にはソウルのフォントメーカーYoondesign Inc.の欧文のデザインディレクターとして活躍。2020年から、フォントワークス社に加わり、現職のタイプフェイスデザインディレクターに就任。
制作フォント:
Saison Sans(ローマ字フォントファミリー、クレディセゾンのカスタムオーダー)
オリジナル欧文書体 フォントワークス Yo One
 

【図録概要】
タイトル:「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」
発行日:2025年4月26日(土)
発行元:TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館
販売価格:3,960円(税込)
販売場所:印刷博物館ミュージアムショップ(追って印刷博物館ECサイトでも取り扱い予定)


【展示会開催概要】
「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」
会期 : 2025年4月26日(土)– 7月21日(月・祝)
会場 : 印刷博物館
東京都文京区水道1丁目3番3号TOPPAN小石川本社ビル
開館時間 : 10:00–18:00
休館日 : 毎週月曜日 (5月5日、7月21日は開館)、5月7日(水)
入場料 : 一般1,000円、学生500円、高校生300円
※中学生以下、70歳以上の方、障がい者手帳等をお持ちの方とその付き添いの方は無料
※20名以上の団体は各50円引き
※2025年5月5日(月・祝)こどもの日は無料

ウェブページ : https://www.printing-museum.org/collection/exhibition/t20250123.php

主催 : TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館
協力 : グーテンベルク博物館、クリングシュポール博物館、シュテーデル美術館、広島経済大学図書館、町田市立国際版画美術館

Monotype、Akko、Shorai、たづがね、およびフォントワークスYoは、日本で登録されている Monotype Imaging Inc.の商標であり、その他の国や地域でも登録されている場合があります。
DINは、 Monotype GmbH の登録商標または商標であり、米国特許商標局および その他の国や地域で登録されている場合があります。
その他、記載されている商標は、各社の登録商標または商標です。

お問い合わせ
Monotype株式会社
Email:[email protected]
担当:岩井

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