Monotype、タイポグラフィと書体デザインを専門とする国際カンファレンスAtypIに参加
ニュース
ニュース
2024 年4 月15 日――米国 Monotype Imaging Inc. の日本法人 Monotype 株式会社(東京都港区、 以下 Monotype)のシニア・タイプデザイナー土井遼太と中国のタイプデザイナーTao Di(タオ・ディ)が、2024 年4 ⽉ 16 ⽇(火)から20 ⽇(⼟)までオーストラリア・ブリスベンで開催されるタイポグラフィとタイプデザインの国際カンファレンス「ATypI Brisbane 2024」に参加します。
プレゼンテーションの内容
「中国と日本のタイプトレンド」 中国と日本は多くの表意文字(中国では汉字、日本では漢字)を共有していますが、書体のトレンドは必ずしも同じではありません。例えば、中国ではテック企業を皮切りに、多くの企業がカスタム書体を採用しはじめています。一方、日本では自動車産業を含むさまざまな分野でカスタム書体の需要が増加しています。それぞれの業界で好まれる書体には特定のトレンドがあります。また、グラフィックデザインとウェブデザインの分野でも、違った傾向が見られます。このプレゼンテーションでは、最新の中国と日本市場のトレンドに関する調査結果や具体例を共有し、両国の市場動向の類似点と相違点について詳しく探ります。
AtypI とは
ATypI (Association Typographique Internationale) は、タイポグラフィーと書体デザインを専門とする国際的な非営利団体です。1957年以来、毎年異なる都市でカンファレンスが開催され、タイポグラフィーとタイプデザインのアイデアや研究を発表しています。さらに、テクノロジーと教育に焦点を当てた ATypI ワーキングセミナーも数多く開催し、2013年以来、カンファレンスのアーカイブビデオを公開しています。
https://atypi.org/conferences-events/atypi-brisbane-2024/
ATypI Brisbane 2024のプログラム詳細はこちらからご確認ください。
シニア・タイプデザイナー 土井遼太
東京藝術大学デザイン科を卒業後、英国レディング大学書体デザインコースで修士号を取得。2015 年よりタイプデザイナーとしてMonotype に在籍し、企業制定書体の開発や、書体選定をはじめとしたコンサルティングを行う。また、たづがね角ゴシックの制作メンバーとして、ファミリー展開やCJK(中日韓)言語に対応 した字種拡張にも携わる。最近では、大学での講義や国際カンファレンスでの登壇を通じ、国内外に向けて書 体についての発信をしている。
これまで携わった書体やプロジェクト:
Shorai Sans
たづがね角ゴシック
Mitsui and Co sans
タイプデザイナー Tao Di
Monotype 上海の書体デザイナー。大学では工学を専攻。卒業後はグラフィックデザイナーとし て中国の広告代理店に就職。このとき書体の魅力に取りつかれ、独学で書体デザインを勉強する。Monotype 入社以前は中国最大の書体ファウンドリー、方正字库のデザイナーとして、専用書体を含め数多くの書体の開 発に携わる。
これまで携わった書体やプロジェクト:
Shorai Sans
Garena Sea Group: GFF
Type Great Wall Motor Company Limited: GWM Sans
Monotype 、Shorai、Tazuganeは、日本で登録されているMonotype Imaging Inc.の商標であり、その他の国や地域でも登録されている場合があります。
お問い合わせ
Monotype 株式会社
Phone:03-5786-0656
Email:[email protected]
担当:雨下(あました)